Daniel Johnston : Fun
ARTIST / Daniel Johnston
TITLE / Fun
LABEL / atlantic
DATE / 1994
TITLE / Fun
LABEL / atlantic
DATE / 1994
1810。どういうきっかけで買ったかも良く覚えていないけれど、"Rejected Unknown"あたりのジャケ写が印象に残っているので、その辺ないしそれ以後に日本のマーケット的に押されたいた時期に手に入れたのだろう。結構リリースのあるDaniel Johnstonですが、彼が形容されるときに必ず言及されるのはKurt Cobain。彼が、Daniel Johnstonを愛し、おそらく"Hi, How Are You"で使用されているイラストと思われるTシャツを着ている写真は有名。てかKurtさんは、なぜローファイでゆるゆるな作風の音楽を好んだのだろう。それはされておき、ローファイという言葉では聴かないほどのチープさ、ほぼ弾き語り(厳密には別の人が演奏していることも多い)というクオリティながら、若干もっちゃりしたボーカルの良さと曲そのものの良さで勝負しているというのはすごいのかもしれない。発見され、何かしらの形容を与えられなければ、それで終わりともいえるが。本作は、それまで自身のテープレーベルstress recordsからリリースしていたけれど、発見され、すったもんだがあった後に、メジャーと契約してリリースされた第一作なわけで、さぞや気合が入っているかと思いきや、多分録音環境が良くなっただけなのではないでしょうか。プロデュースは特異なパフォーマンスで定評があるらしい初期touch & go系のバンドButthole SurfersのPaul Leary。Paulさんは、収録曲の多くでギターやらを弾いている。バンドからはほかにもKing Coffeyさんなんかも参加している。本作をそんなに聴いた記憶もないけれど、結構覚えている曲が多くて、驚きます。まさに曲の良さなわけですね。全18曲、短い曲たちに惜しげもなく彼のブシをこめた旋律を盛り込んでいる。ただの太ったおじさんだけど、多くのバンドから愛され、そのクレジットを保証するに余りある作曲の才能を持っているわけです。