The Jesus And Mary Chain : Psychocandy
ARTIST / The Jesus And Mary Chain
TITLE / Psychocandy
LABEL / blanco y negro
DATE / 1985
TITLE / Psychocandy
LABEL / blanco y negro
DATE / 1985
1811。比較的誉れ高い1st。当時のメンバはDouglas Hart(ベース)、元Primal ScreamのBobby Gillespie(ドラム)、そしてWilliam(ギター、ボーカル)とJim(ボーカル、ギター)のReid兄弟の4人。デビューシングル'Upside Down'をcreationからリリースすると、たちまち評判が広がり、いきなり1stをweaのサブレーベルより発表するというモンスターバンドだったジザメリ。適度なノイズにまみれ、それをまとうことによって音は密室感を獲得する。とても閉塞している。ウォール・オブ・サウンドのそれ。それなのにメロディは甘々で、ベルベッツ的な響きまで持たせるから(というかM5なんかまんまそうだが)たちが悪い。とりあえずシューゲーザーなるものも押さえておくかという程度で手に入れた本作ですが、さほど聴くことなく、なんだかんだでマイブラなのかなぁと思っていたかつての自分。その割には、しっかりと印象に残っているからとてもキャッチーで、なかなか良い盤なのだろうと思う。僕の思い出にはないけれど、たくさんの人たちの思い出の部屋のなかで、響き続ける。とても大切な1枚として。ジザメリは、The Pixiesといった90年代を準備したバンドを準備する仕事をした。アメリカからイギリスへ、そしてまた再びイギリスからアメリカへ。脈々と続く、軽度にアンダーグランドな潮流は、メジャーを代替すべく動き出すわけである。そうであるが故に、暴動を起こすほどのパフォーマンスをして偽装しながらも、提出するのは何よりも高度なポップ作なのであった。神聖かまってちゃんには何も現代性などないのである。