The Jimi Hendrix Experience : Electric Ladyland
ARTIST / The Jimi Hendrix Experience
TITLE / Electric Ladyland
LABEL / reprise
DATE / 1968
TITLE / Electric Ladyland
LABEL / reprise
DATE / 1968
2058。過去盤レビュー。ジミヘンぐらい聴いておかないで、ロックが好きだなんていえるかってんだという時期が僕にもありました。それで一応、3rdにして最後の1枚となる本作をアリバイ的に買って置いたという。ウッドストックとか何とか、別に良いと。本作のスピリットをとりあえず耳のそばで、汁つけてすすれと。 Jimi Hendrix(ギター)、Mitch Mitchell(ドラム)、Noel Redding(ベース)という布陣で作られる魂の理。グルーブとともに、届けられる魂の塊。しびれる。ギターが話すようにフレーズを挟んでくる。狡猾に、たくましく、それでいて優雅に。Steve Winwoodを招いて作られた15分に及ぶ圧巻のM4'Voodoo Chiie'のじらされる感じ、それが解消される瞬間は、震える。プログレとかそんなレベルではない圧巻である。演奏というなの局地がここにある。この終盤に詰め込まれている。かと思えばM5で茶目っ気のある抜きをやってくる。らりってるといえば、特に疑いのない時代の雰囲気であるけど、そのプラスアルファの能力を見事にプロデりながら纏め上げて、あきらめずに大作へとギタリスている。有名なM9'Burning Of The Midnight Lamp'からはもう息をつけないめちゃくちゃな展開をしていく。枯渇させようがない才能をじゅるじゅると塗りたくって構成仕上げていく感じ。ただし。巧みなミックスやレコーディングがされているものばかり聴いていると、本作の粗さが耳についてしまうという心配は多少ある。当時の僕もそうだった。古く臭いなぁと思ったりする。なんだかんだいってジェイポップをはじめとして、現在商業的に成功しているものは、耳障りがよいからね。毛羽立ってないというか。そうではないと。小さくまとまるなと、修士論文の一部を学会で発表したときに、言われたことを思い出す。そうです。僕たちは本作のように、大きく生きていかなければなりません。偉大な60年代の一翼。その後の軟弱な人間には上れない頂点のひとつ。