Fire Party : S/T

ARTIST / Fire Party
TITLE / S/T
LABEL / dischord
DATE / 1996

それまでの全キャリアを詰め込んだ驚愕の一枚、何が驚愕かといえばすべてが55分ちょいで収まってしまうというところである、デビューEPとコンピ収録曲と89年作の'New Orleans Opera'、さらにPeel Sessionsの音源までぶち込んでたった55分、結論から言えばかなり好きなバンドです、80年代末、90年代を準備する下地を築いたSonic Youth、Fugaziに代表されるようなかっこよい音です、M2におけるギターの透明感がたまりません、このその辺の糞バンドには出せない感覚はすべてが女性という構成によって達成されると考えてよいかもしれない、アメリカ盤The Slitsということは音楽性の違いのためにできないが、このかっこいい音はもはや男には出せないのかもしれないという危惧さえ浮かぶ、ドラムとかも結構素敵だったりする、discord音源はIan MacKayeによるプロデ、Don ZientaraがInner Earで録音という聖地ワシントンでの王道をプロセスを踏んで、彼女たちはこの境地に到達する、しかし結局資質がなせる技だったというべきだろう、残念ながらこれ以上の音源を残していない以上、とりあえずこれを聴いて感動するしかない、名盤