June Of 44 : The Anatomy Of Sharks

ARTIST / June Of 44
TITLE / The Anatomy Of Sharks
LABEL / quaterstick
DATE / 1997

1714。HimのDoug Scharin（ドラム）とFred Erskine（ベース）、Shipping NewsのJeff Mueller（ギター、ボーカル）、dischord系であるLungfishのSean Meadows（ギター、ボーカル）による4人組。その振る舞いというか、言説の流布によって、学生の僕のなかで伝説でした。ようやく盤を買いまして、本作がEPだと知った始末。結論から言うと、さすがの一言でしょう。なんとなく、スローコア的なものを想像していたのだが、Doug Scharinのドラムワークがそれを許さないご様子で。Schellac並みの質実剛健ぶりを発揮している。ギターの刻みも超好みの音を鳴らしている。それもそのはずで、録音はわれらがRobert Weston先生。そりゃこの音に仕上がるか、と納得する。場所は工場、転がるは金属。EPのくせに全曲走りまくりです。M1が11分超えてるんですが、ライブで聴いたら多分鼻血でるんじゃないでしょうか。こんなにテンションの落ちない長尺の曲も珍しい。これは全部の盤買わないといけないな。それくらいの衝動に駆られる。90年代後半、こんなにも音楽は本気だったという証左がここにある。聴け。