Fiona Apple : The Idler Wheel Is...
ARTIST / Fiona Apple
TITLE / The Idler Wheel Is...
LABEL / epic
DATE / 2012
TITLE / The Idler Wheel Is...
LABEL / epic
DATE / 2012
1835。正式名称は"The Idler Wheel Is Wiser Than the Driver of the Screw and Whipping Cords Will Serve You More Than Ropes Will Ever Do"。2ndのようにタイトルが長い。DVDつきの限定盤を一応買って置く。その程度のファンであることを明かすために。moleskineを意識したようなジャケで、収納がうっとおしそう。7年ぶりのフルで、待望という結うには年をとらせすぎた。しかし、そんな舞っていないような気もする。まだ4枚しか出していないのに、この大物ぶりはなんだろう。まったく変わらない声と旋律を抱えて、不穏で、多色で、どうしようもなく魅力的なFiona Appleは結局名作を抱えて帰ってきてしまったという。1stから一緒にやってきたJon Brionから離れ、ツアードラマーだったCharley Draytonにプロデを鞍替えした変化が、本作にもたらす影響は、音響のインプルさに現れているとはいえない。歌姫の鍵盤を支えるベースであり、パーカであるという磐石が求められたのかもしれない。ダンサーは1人でいいと。BrionはSean Lennonであったり、Elliott Smithであったり、Brad Mehldauであったりと、なんだかヒトゴトだとは思えないラインナップと関係を持ちながら、どういう理由かFiona Appleと離れたというわけ。長年の友人でもあったというけれど。本作も、そのじらされからくる感情からか、すこぶる評判が良い。2012年が終わる前から、すでに本年1番という声さえ聞こえる。音楽にはもはや力がない。すこぶるパーソナルな領域へと取り込まれている。まるでセックスの最中のように。後悔のように。