Indian Rope : Limbo
ARTIST / Indian Rope
TITLE / Limbo
LABEL / trattoria
DATE / 2001
TITLE / Limbo
LABEL / trattoria
DATE / 2001
2193。帯曰く「21世紀のヴェルヴェット・アンダーワールド ヘヴン+ヘル~覚醒と陶酔が交錯する巨大な表現主体、iロープのオープニング風景は年の絵の具に染まらないサイケデリア フロム レイク ハウス」。Indian Ropeを聴いたとき本当に見つけた!と思った。それくらい良かった。どの媒体で知ったのかまったくもって覚えてない。多分ラジオだと思うけど。本作にも収録されている'Stoene Buddha'はThe Beach Boysの崇高な部分を抽出して見事に昇華していいるように思った。すげえってな具合だった。Indian Ropeこと沖野俊太郎はヴィーナス・ペーターのメンバーとして、トラットリアにおいてUK音楽を日本になんとか流入しようと企てていたわけであるが、wikiを見たら、ヴィーナス・ペーター以前には小山田圭吾とユニットを組んでいたという記述もある。ほうほう。盟友っちゃ盟友なのかもしれない。ヴィーナス・ペーター解散後にソロとして出発した沖野さんがどういう層に向けて作られたのかまったくわからない、全編英詞の1stをリリースしたときの、話題にならないっぷりったらなかった。でもそこに特別感があったし、なんといってもBrian Wilsonだったし、にも関わらずイギリスだし、その中間点としての日本にそのかぶれっぷりが生起するわけだからなんとも夢があったのである。小山田圭吾が遠からず絡んでくるところも個人的にはワンポイントって。思い出なんだな。今聴いたら本当にまんまもまんまで、何のひねりもないっちゃないし、新しいかといわれたら荘でもない。とにかくでも荘厳で、やりたいことやってる感じもするし、何よりおんなじ物が好きで、それを自分の最良の形でアウトしようとしているところに、ただなるぬ好感を覚えたってわけでした。その頃はまったく興味を持ってなかったPrimal Screamなんだなぁって、いまさら思い至る自分も、無知を認め、どうにかこうにか年を重ねてきたのであった。出会いの順番っていうのが大事で、それによってはとにかくその出会いはとても輝くのである。出会えてよかった。