John Coltrane : Ascension
ARTIST / John Coltrane
TITLE / Ascension
LABEL / impulse!
DATE / 1965
TITLE / Ascension
LABEL / impulse!
DATE / 1965
2294。以前紹介した盤"Blue Train"。イントロ?からかっこいい。ぶつかりあった音がもう最高に調和していなくてリアルだ。旋律というのではない塊で楽しませてくれる。これぞフリー。大好きだよフリー。本作は1965年にリリースされた"Ascension"。edhition IとIIを両方収録している。CDのトラックリスト上edition IIがM1に配されているのは、Coltraneがこちらのほうを好んだという理由です。本作に参加している大勢の最高のプレイヤーたちを紹介して起きましょう。Coltrane(テナー)を筆頭に、Freddie Hubbard(トランペット、参考)、Art Davis(ベース)、Elvin Jones(ドラム)、McCoy Tyner(ピアノ、参考)、Marion Brown(アルト)、Pharoah Sanders(テナー)、John Tchicai(アルト)、Dewey Johnson(トランペット)、Jimmy Garrison(ベース)。管楽器の猛者たちがぶつかりあい、それをベースとドラムがとにかくざくざくと分けていく。そして散弾銃のようにばら撒かれるピアノのフレーズ。もう常にぶっちぎりの最高潮がそれはもう40分続くわけである。勘弁してよという人も居るでしょう。邦楽のバンドのライブでもあるけど、最後に割りと眺めにアウトロ弾いて、ジャンと絞める奴。ジャンと絞めずにそれが40分続くのである。終わらないオーガズムで頭がおかしくなってくるわけだ。まさに上昇し続けるわけだ。そのテンションのなかで、ソロまで用意されているという。他のメンバーのただの息継ぎであり、かつ次の不定形へのアジテーションである。このぶつかり合い、けんかジャズ。何だか砂嵐のようになあって見えないけど、あの中では高速でやつらが戦ってるんだぜ..感。それでも俺たちはその上昇する砂嵐をひとつのアンフォルメルな塊として獲得できるわけで、それに身を投じなくても良い。歴史的な名盤にして、今でもなんら新鮮さを失わない最高の演奏である。聴け。