John Beltran : Human Engine
ARTIST / John Beltran
TITLE / Human Engine
LABEL / milan
DATE / 2006
TITLE / Human Engine
LABEL / milan
DATE / 2006
2248。以前紹介した盤"John Beltran presents Music For Machines"。John Beltranの7thあたり。結構リリースがあるのですね。ジャケだけ見たら割とださめというか、この手のダンス・ミュージックにはそぐわないような気もします。なかなか手が出にくいのではないか。ちなみに僕が買ったのはUS盤でukのレーベルexceptionalからリリースされたものは、曲数が少なくジャケが少し違うようです。どちらが正式なのかよくわかりませんが。時代を追って聴いていないのでアレですが、デトロイト志向、ラテン志向、アンビエント志向と、割と贅沢に高水準の盤をリリースする作家なわけですけども、本作では、生に近い楽器の鳴らせ方で、ビートあり、旋律主義的で、ノスタルジックな演出が際立っています。誰もがぐっと来る仕上がりといえるでしょう。そうかとおもえば、M4のようにクラシックでややアシッドなビートを敷いた曲でデトロイトを経由したUKコーンウォール派のような音を鳴らしたりもするからなかなか手に負えない。それも再現率が高い。この手のジャンルを結構聞いてきた自負、いやアンテナを適度に長めに設定していた自負があるのに、割とリリースを重ねているJohn Beltranをなぜ最近まで知らなかったのか本当に不思議でなりません。ディスコグラフィーを眺めていると3rd"Moving Through Here"をリリースした1997年と、4th"Sun Gypsy"がリリースされた2002年に多少感覚があり、そしてジャケを見る限りではここでデトロイト的なダウンテンポからラテン調へのギアチェンジが図られたのではないかと推察される。そして、僕はラテンはよくわからないので一番厚く盤を買っていた時期と重ならなくなってしまったというのがありそうなシナリオではなかろうか。そして最近また、元のスタイルに戻しつつあるからひっかかったという次第。所詮は、僕個人の矮小な受容史な分けだけど。1997年にリリースをいったんやめたってのは興味深いところがありますね。それにしてもM6における粒感の創出や、高音の旋律使いを踏まえても、相当の才人だとおもいます。もっと声高に宣伝していきましょうか。満足度の高い1枚だとおもいます。"Ten Days Of Blue"欲しいですね。レアみたいです。