Butthole Surfers : Psychic... Powerless... Another Man's Sac
ARTIST / Butthole Surfers
TITLE / Psychic... Powerless... Another Man's Sac
LABEL / touch & go
DATE / 1984
TITLE / Psychic... Powerless... Another Man's Sac
LABEL / touch & go
DATE / 1984
2378。テキサスで1981年に結成されたバンド。ノイジーで実験的なアプローチでUSインディーの80年代から2000年代にいたるまで、地味に活動しています。彼らの1stがこちら。メンバーはGibby Haynes(ボーカル、ギター)、Paul Leary(ギター)を中心に変遷を繰り返しているようですが、本作リリースの時点ではdiscogs情報によると、Jeffrey "King" Coffey(ドラム)、Teresa "Nervosa" Taylor(ドラム)、Bill Jolly(ベース)、、という感じ。よくわからない。ダブルドラムだったのかな。touch & goのカタ番の中なかでもフル盤としては5枚目のラインナップとなる。レーベルもデトロイト時代だ。ダサい曲も多いけれども、M3のイントロのようにひりひりとする演奏も聞かせてくれるので、悪くないと思う。Butthole Surfersが本作の前後に回った国内ツアーによって、Sonic YouthやR.E.M、Soundgardenといったバンドのメンバーたちを魅了したというのが通説のようで、M5における浮遊するギターのフレージングを聴いていると確かにSonic Youthと似たようなアプローチがある。ほぼ同時代のバンドだからどちらがどうだということなないだろうけれど。割と愚直に録音されているようで、広範囲でテープ編集が施されており、気持ち悪いやノイズが継起する作りと、そこはかとない教養を感じさせるスタイルの楽曲によって、幻視を的確に保証する素敵なサイケデリック盤となっているように思います。日本国内では、(最近めっきり露出がへって若い人たちが知らないのではないかと怖くなっているところですが)、ボアダムズあたりが影響を受けているとかなんとか。灰汁の中からさわやかな風が吹いている、時には発見もある、そんな古き良い1枚。今聴く価値があるかと問われると、さほど進めるようなことはしないけど。