Lungfish : Talking Songs For Walking
ARTIST / Lungfish
TITLE / Talking Songs For Walking
LABEL / dischord
DATE / 1992
TITLE / Talking Songs For Walking
LABEL / dischord
DATE / 1992
2377。バルティモアで1987年に結成された生粋のdischordバンドによる2nd。プロデはもちろんIan MacKaye、エンジニアはDon Zientara。2012年までに12枚のフル盤を出している多産なバンドです。メンバーはAsa Osborne、Daniel Higgs、John Chriest、Mitchell W. Feldstein。ちなみにJohn Chriestは90年代中盤に脱退している模様。Lungfishの面白いポイントはどういう経緯か、June Of 44のギターであるSean Meadowsが途中参加しているという点。よくわからない交流がいろいろとあるもので。Daniel Higgsは80年代中盤に、同じくメンバーのAsa OsborneとともにReptile Houseなるバンドで活動し、今やひげ面のおじいちゃんみたいになっていますが、ソロでも実績があり、バンジョー片手にthrill jockeyなどから盤をリリースしているとのことです。多彩なんですね。音は、しっかりと時代の空気をくみ取り、かっこいいdiscord音を鳴らしている。ただボーカルがあまりにもマイルドなためか、ささくれだつほどには耳を挑発することなく、程よく聞きやすいという印象。それでも緊張感あるイントロやアウトロには、しびれどころがしっかりと完備されているのでがっかりすることはないでしょう。あほみたいに美しさでだましにかかるジャケットも併せてなんだか心地よく楽しめること受け合いです。dischordのカタログのなかでの位置づけはよくわからないけれど、今月公開されたDCパンクのドキュメンタリー『SALAD DAYS』と合わせていかがでしょうか。