Sleeping People : Growing
ARTIST / Sleeping People
TITLE / Growing
LABEL / temporary residence
DATE / 2006
TITLE / Growing
LABEL / temporary residence
DATE / 2006
2385。スーパーバンドとして一部で騒がれたのも今や昔、当時瞬間的にインディー流通業界ではやったマスロックなる部類のスタイルでインストを聞かせるバンドの調子はどうだい。そんなSleeping Peopleの2ndにがこちら。ボートラをつけてジャケ違いの日本盤もリリースされました。今回あげてるジャケは日本盤のものです。メンバーはHoward HelloのKenseth Thibideau(ベース、参考12)、Brandon Relf(ドラム)、 Joileah Maddock(ギター)、Kasey Boekholt(ギター)。数曲でニューヨークのバンドDirty Projectorsのメンバーでもあり、Joileahの代わりに一時的に在籍したAmber Coffmanがギターで参加し、さらにボートラを除くラストのM10ではバンド初めてのボーカル曲を採用、歌をPinbackのRob Crowが歌っている。サンディエゴなメンバーたちの集まり。M3なんかを聴けば、それとすぐにわかる攻めてくるダブルギターのフレーズによるポリリズムと反復によって、ぼくたちの興奮は否応なしに高められる。これこれ!こんな演奏!といった具合。当時はその気分の高まりにより、来日公演まで果たした破格の待遇を受けたわけだけれど、シーンはそのまま鳴かず飛ばずで縮小したか、あるいは僕たちの耳から零れ落ち、それ以上広がるようなことはなかったというありがちな物語。それこそ、この手のインストのリバイバルが来ればきっと参照されるバンドだし、今聴いても十全にかっこいい曲も多いから、ぜひ若い人たちには興味関心を持ってほしい。あと、やっぱりRob Crowのボーカルは良いし、この方向性を突き進めるってのはたぶん正解だったし、かっこいいし、何よりだと思う。そろそろPinbackでも聴くかな。名曲。