Slapp Happy : Acnalbasac Noom
ARTIST / Slapp Happy
TITLE / Acnalbasac Noom
LABEL / recommended
DATE / 1980
TITLE / Acnalbasac Noom
LABEL / recommended
DATE / 1980
2393。以前紹介した盤"Casablanca Moon / Desperate Straights"。再結成と2017年に来日を記念して。というわけでもないですが。録音は1973年。発表は1980年。時期としては"Sort Of"に続く2作目という位置づけなのだろう。なんともいわくありげな展開だが、どうもvirginに発売を拒否されたらしく、再録音したものが、セルフタイトル、通称"Casablanca Moon"としてリリースされたというのは有名な話。だから同名の曲の録音違いという位置づけなわけだけれど、本作は本作で愛好家がおおいという話。レコメン系アヴァン・ポップで名をはせたSlapp Happyの4thくらいにあたるが、実質はアウトテイク集か。タイトルはリードナンバーの'Casablanca Moon'の逆さ読みとなっているのはいうまでもない。メンバーはPeter Blegvad(ギター)、Dagmar Kause(ボーカル)、そしてAnthony Moore(ギター)。これにFaustのメンバーが演奏に加わるというなんとも摩訶不思議な仕上がりとなっている。Jean-Hervé Peron(ベース)、Werner Diermaier(ドラム)、Gunther Wüsthoff(サックス)。本作のプロデューサーの Uwe NettelbeckがFaustを売り出した人物ってことで、そういうつながりなんでしょう。やってることはDagmarさんのボーカルがさわやかな浮遊感のある歌ものポップスなので、Faust感を期待してはいけない。むしろ声の温かみと鍵盤の響き、曲の展開はCarole Kingを想起させることでしょう。とても強く、スタンダードなナンバーが並んでいて好感しか持てない。名盤といえるでしょう。いい加減"Sort Of"買わないとあぁ。ほしいと思ってたから何度リイシューのニュースをみるのか。